


仕事として写真に向き合って35年の篠原氏。
見慣れているはずの空が確実に変わり始めている、と言う。
生まれてから見続けた空。
カメラのレンズを通して見ていた空。
自然は美しいのだ、という氏の心のつぶやきが聞こえてきそうな
作品の世界に引き込まれる。
夜と朝の狭間の空は神々しくもあり、
闇に包まれる寸前の境界の空は荘厳でもある。
日が昇り日が沈む
その瞬間を何万年とドラマティックに繰り返している。
動物は自然の中に身を委ねて生きている。
時に自然をコントロールしているかのように錯覚している人間もまた
根っこは一緒なのだと。
環境問題を殊更に声高に叫んでいるワケではない。
この美しいままを残したい、という想いが作品から溢れてくる。
誰に見て欲しいかと問うと「子どもたちに真っ先に見せたい」と返ってきた。
氏の温かな眼差しは、自然を通して次世代へと注がれているようだ。





